この国のかたち・その九
2010.07.30
この度の参議院選挙の結果は、国民が政治家に一考を促す結果となりました。
憲法下において、これまでは政党政治が基軸となり、数の力が政治の力つまり、与党としての政策実現の力であり権力の表現でした。
しかし、国際化の波が押し寄せ、国民のニーズが多様化する中では、なかなか一つの政党ではその要求に応えられなくなりました。
このことは、国民は政党に期待する気持より、政治家が政党の垣根を越えてでも国民の為の政策を早期に実現することを強力に望むことになったからだと思います。
つまり、それほど日本国民は将来に夢をもてず、厳しい生活にあえいでいる実態から一日も早く脱却したいと願っているからだと思います。
国の借金、地方の借金、一方で行政の肥大化による、無駄な支出、天下り、事業仕訳、等と、いろいろ聞かされますがその改善は遅々として進まず、劇画的に報道されるばかりです。
その打開策として、NHK大河ドラマ「竜馬伝」ではないですが、今、政治家は何を為すべきか、熟慮の上で生死をかけて行動すべきではないでしょうか。
真の敵は誰なのでしょうか、真の友は誰なのでしょうか、21世紀に生きる人々の幸せ実現の為に何を為すべきなのでしょうか、熟慮すべきだと思います。
政治に理念あり・戦略あり、戦術あり、計画あり、ではありますが、私は一番大切なことは「理念」であると思います。
因習政治や、派閥に囚われることなく、政治は誰の為にあるのか、今こそ21世紀型の新しい政治づくりの時期だと思います。
鈴鹿市議会議員 原田勝二